タブーを侵さない前提で試してみることもできる！
トイレの詰まりは、キッチンやバスルームなどの詰まりとは少々異なる対処が必要であるといえます。というのも、トイレの場合、詰まっている状態でさらに水を流すことで無理やり流そうとすると、たいていは逆効果を呼んでしまうことになるからです。原則として、トイレの詰まりは無理に水で流すようなことはしません。
では、トイレで詰まりの問題が起こった場合には、すぐにでも業者を呼ばなければならないかというと、そういうことでもありません。もちろん、すぐにトイレを使えるようにしたいということであれば、とりあえず業者を呼んだほうが無難ではありますが。
ただ、別のトイレを使用するなどして、当面の使用を一時的に回避することができるのであれば、少し待ってみるのもひとつの手です。待ってどうするの？と思うかもしれませんが、待ってから何かをするのではなく、待つこと自体がひとつの作戦になるのです。
排管パイプの詰まりやどこかからの水漏れに関しては、待っていたところで何も自体は改善しないようにも感じられるかもしれませんが、水漏れではなく、トイレの詰まりに関しては、待つこと自体が解決の糸口になる可能性も秘めているのです。
トイレのつまりの原因の大半が紙！
なぜ待つことでトイレの詰まりの解決につながる可能性が生まれるのかというと、トイレの詰まりの原因の大半が、トイレットペーパーに代表される紙だからです。紙が詰まっている状態で水をさらに流すのは逆効果ですが、そのままじっと待つことで、紙が徐々に溶けて、詰まりが解消する可能性があるのです。
トイレットペーパー以外のものを流して詰まりの原因になっていたとしても、流した直後に詰まった場合を除けば、詰まりの原因になっている異物の次に流れてきたトイレットペーパーがその異物につかえ、結果的に詰まりとなったことも考えられます。
ですから、原因となっている異物が溶けることない物体だったとしても、そのあとに流れてきて詰まったトイレットペーパーが時間とともに溶けてくれさえすれば、当面の詰まりは改善できることになるのです。
トイレットペーパーが溶け始めて水流の透過度がある程度確保できた状態で水を流せば、異物も一緒に流れてくれる可能性が増します。そうなれば、詰まりの問題も一緒に解決できることになります。
それでも詰まりが解消されなければ、あきらめて業者に依頼したほうがよいかもしれませんね。